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25日相場見通し　外部環境悪化一服、東京市場も小康状態へ
サーチナ 2月25日(金)8時40分配信

24日の米国株式市場では、NYダウは3日続落し、ナスダック総合指数は3日ぶりに反発、した。VIX指数（恐怖指数）は同0．81（3．66％）安の21．32だった。原油価格上昇・原材料価格上昇での企業収益圧迫、ガソリン価格上昇による個人消費低迷懸念が相場の足を引っ張った。一方、19日までの1週間の米新規失業保険申請件数が市場予想を上回る改善となったことは相場のサポート要因となった。

NY円相場は対ドルで6日続伸し、対ユーロで反発した。NY原油先物相場は反落した。時間外取引で103．41ドルと2008年9月29日以来、ほぼ2年5カ月ぶりの高値を付ける場面があったが、利益確定売りに伸び悩んだ。NY金先物相場は8日続伸した。シカゴ日経平均先物（円建て）は10425円大証終値比45円安だった。

NYダウは3日続落ながら、ナスダックは3日ぶりに反発した。VIX指数も若干低下し、原油先物価格が伸び悩んでいる。特に、原油に関しては、サウジのヌアイミ石油相がリビアでの石油供給減少分を補うために増産する準備があるとの見方を改めて示しているため、将来の需給逼迫懸念が後退している。このため、本日の東京株式市場はやや落ち着きを取り戻す公算が大きい。日経平均の想定レンジは10300円～10550円程度。

ところで、昨日の米国市場では、一部メディアが「リビアの最高指導者、カダフィ大佐が銃撃された」とのうわさを報じ、原油先物相場が下落したという。リビアでは、反体制派によるカダフィ包囲網が狭まり、首都トリポリの攻防が迫りつつあるもようだ。カダフィ体制が本日を含む日本時間の日曜日までに崩壊するようなら、週明けは原油価格急落、円安、世界的な株高が十分期待できる状況とみている。

外資系証券9社の寄り付き前の注文状況は、売り2600万株、買い1550万株、差引き1050万株の大幅売り越しと観測。3営業日連続の売り越し。金額（9社）は、売り272億円、買い193億円だという。

本日の外資系の特徴は、米国系証券、欧州系証券ともに売り越しの会社が目立つ。セクター別では、売り：銀行・自動車・商社・電機・化学・精密・海運・小売・証券・紙パ・ゴム・サービス・REITなど。買い：化学・鉄鋼・電機・自動車・通信・薬品・機械・小売・建設・ゲーム・損保・情報通信など。（編集担当：佐藤弘）

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